IPアドレスは32ビットの数値から構成され、1つのIPアドレスでネットワークアドレスと ホストアドレスという2つのアドレスを表現している。
1つのネットワークに接続されるホスト数はさまざまである。そこで、規模別にクラス分けをした。
クラス | クラス識別子 | ネットワークアドレス部 | ホストアドレス部 |
---|---|---|---|
A | 0 | 7ビット | 24ビット |
B | 10 | 14ビット | 16ビット |
C | 110 | 21ビット | 8ビット | D | 1110 | マルチキャストアドレス |
小さな企業でもクラスCの254台は多い。そこでホストアドレス部をネットワーク部で あるかのように扱えるサブネットマスクを使い、ネットワークの数を増やすことができる。
CDIR(Classless Inter-Domain Routing:サイダー)とはクラスの概念を排除し、ネットワークアドレスと ホストアドレスの境界を自由に設定できる技術。サブネットマスクを可変長で設定でき、 可変長サブネットマスク(VLSM:Variable Length Subnet Mask)と呼ぶ。実現には、ルータのすべてが これに対応している必要があるが、現在は問題ないらしい。
世界のIPアドレスはICANN(The Internet Corporation for Assigned Names and Numbers)という 民間の非営利法人を中心に管理され、日本国内のIPアドレスはJPNIC(JaPan Network Information Center) が、指定業者に委託することにより管理されている。世界レベルで割り当てられたIPアドレスをグローバル アドレス(global address)、LAN上で自由に割り振ることができるアドレスをローカルアドレス(local address) という。
ホストアドレスで、ビットがすべて0もしくはすべて1のアドレスは特別な意味を持っている。