イーサネットやIEEE802.3などのLANプロトコルでは大規模なネットワークに対応できない。 たとえば、遠隔地に存在する相手にデータを送信した場合、それが正確に届いているかを どのように判断するのかという問題がある。
それらを解決するため開発された多くのプロトコルの中でも、TCP/IP が事実上の世界標準の地位を獲得した。
TCP/IPは、IETF(Internet Engineering Task Force,ISOの下部に属する)によって標準化された 通信プロトコルの総称であり、TCP(Transmission Control Protocol)とIP(Internet Protocol) という2つの代表的なプロトコルの名称をあわせたもの。 仕様はRFC(Request For Comments)という文書として管理され、誰でも参照できる。
TCP/IPプロトコルはOSI参照モデルより前に開発されており、階層構造に若干の違いがある。
大別 | 層 | OSI参照モデル | TCP/IP |
---|---|---|---|
上 | 7 | アプリケーション層 | アプリケーション層 |
6 | プレゼンテーション層 | ||
5 | セッション層 | ||
下 | 4 | トランスポート層 | トランスポート層 |
3 | ネットワーク層 | インターネット層 | |
2 | データリンク層 | ネットワークインターフェイス層 | |
1 | 物理層 |