1.TCP/IPとは

イーサネットとTCP/IPの関係

イーサネットやIEEE802.3などのLANプロトコルでは大規模なネットワークに対応できない。 たとえば、遠隔地に存在する相手にデータを送信した場合、それが正確に届いているかを どのように判断するのかという問題がある。

それらを解決するため開発された多くのプロトコルの中でも、TCP/IP が事実上の世界標準の地位を獲得した。

世界標準のTCP/IPプロトコル

TCP/IPは、IETF(Internet Engineering Task Force,ISOの下部に属する)によって標準化された 通信プロトコルの総称であり、TCP(Transmission Control Protocol)とIP(Internet Protocol) という2つの代表的なプロトコルの名称をあわせたもの。 仕様はRFC(Request For Comments)という文書として管理され、誰でも参照できる。

TCP/IPプロトコルはOSI参照モデルより前に開発されており、階層構造に若干の違いがある。

OSI参照モデルとTCP/IPの階層構造の違い
大別 OSI参照モデル TCP/IP
7 アプリケーション層 アプリケーション層
6 プレゼンテーション層
5 セッション層
4 トランスポート層 トランスポート層
3 ネットワーク層 インターネット層
2 データリンク層 ネットワークインターフェイス層
1 物理層

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